強迫性障害

強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)とは


 

自分でも「気になる」「やりすぎ」と分かっていても、頭に浮かぶ考え(強迫観念)がやめれず、その考えが原因で不安定な行動(強迫行為)を繰り返してしまうことをいいます

 

そのため、日常生活に支障が出てしまいます

 

 

考え(強迫観念)

不安定な考えが繰り返し頭に浮かび、心配・不安・恐怖を感じる考えを繰り返してしまいます

例えば…

⚫︎手に細菌が付いているのではないか

⚫︎鍵を閉め忘れたかもしれない

⚫︎誰かに危害を加えてしまうのでは

⚫︎縁起の悪い考えを打ち消さないと不幸が起きる

※ 本人は「気になる」「考えすぎ」と分かっていても無視できません

 

 

行動(強迫行為)

不安定な考えを和らげるために繰り返してしまう行動、また心の中の儀式があります

例えば…

⚫︎何度も手洗い・消毒をする

⚫︎鍵・ガス・電気を何度も確認する

⚫︎決まった回数で数える、並べ直す

⚫︎頭の中で言葉や祈りを繰り返す

※一時的に安心しますが、すぐに不安な気持ちになるため行為を繰り返してしまいます

 

 

日常生活への影響

⚫︎時間が極端にかかる

⚫︎学校・仕事・人間関係に支障

⚫︎疲労や自己嫌悪、抑うつを伴うことも多い

 

 

原因

1つだけではなく、複数が関係すると考えられます

⚫︎脳内の神経伝達物質の働き

⚫︎生まれつきの気質

⚫︎強いストレスや環境要因(家庭・学校・職場・コミュニティーなど)

⚫︎生まれ育った家庭環境

⚫︎インナーペアレント(内なる親)のイメージ像

 

 

治療法

【軽度・中度の場合】

⚫︎認知行動療法(曝露反応妨害法・暴露療法)

⚫︎悪循環を断ち切る心理ワーク

⚫︎インナーチャイルド療法

⚫︎自己受容

 

【重度の場合】

⚫︎精神科・心療内科等の受診をお勧めします。(主に薬物療法)

 

 


 

さらに詳しく↓

 

カウンセリング事例

ある相談者様のカウンセリングをさせていただくと、このようなご相談をいただく場合がございます

【相談内容】

出かける際に、火の元は消したか? 蛇口は閉まっているか? 家電製品の電源はオフになっているか? 家の窓や鍵を閉めたか?このようなことが心配になり何度も確認して、家を出るまでに時間が掛かってしまいます。

何回も確認してしまうため、自分でもバカなことをしていることは分かっているのですがやめられない。気にしないようにしたいけど、「確認しないと不安でたまらない」ので、やめることができない状態に陥っています

 

確認行動をすることで、一時的に安堵感を感じるのですが、でもすぐに確認行動をしてしまい、なかなかやめられなくなっています

 

 

こういった確認行動(行動・強迫行為)は、一番最初はほんの些細な行為から始まるケースが多いです。それを繰り返しているうちに自分の意思では修正できなくなるほど悪循環が大きくなっているのです

カウンセリングでは、どんなに大きな悪循環に陥っていたとしてもそれを断ち切って幸循環に入るように寄り添っていきます

 

 


 

以下に心理療法の事例を一部ご紹介させていただきます

 

悪循環を断ち切るワーク

不安に襲われている今の自分自身に否定せず、ありのままOKを出すことをしていきます

ただし、悪循環に陥っている時は、今のダメな自分にOKを出すことは、理屈ではわかっていても気持ちの上ではできません

しかし、カウンセリングでは、イメージ療法を用いることでOKが出せるようにしていきます。OKが出せるようになっていくと、悪循環を抜け出して、幸循環に入っていきやすくなります

この方法を日常生活でも試していただきます。

 

この相談者様の場合、悪循環を断ち切るワークを行っていただき、徐々に症状が出にくくなってきたそうです

 

これだけでは、不安感がなくならない場合は、その先の心理療法に進んでいただく場合もございます。その先の心理療法とはインナーチャイルド療法です

 

不安感に襲われる原因を深く掘り進めていくと、傷ついた心や癒されていない感情が噴き出ててくるときがございます。その噴き出てきた心や感情を、優しく、ゆっくりと、丁寧に接していきます

 

また、その深く掘り進めたところに、もしかして子供の頃の親の言動や行動(行動確認)の姿が、イメージで浮かび上がってくる場合があります

 

その親のイメージ像が原因で、ご自身に中のインナーペアレント(内なる親)のイメージができてしまい、それが原因で強迫性障害(行動確認)を引き起こしているのかもしれません。そのイメージ像に対してもインナーチャイルド療法を取り組みながら、イメージの書き換えワークをしていく場合もございます

 

カウンセリングでは、相談者様の苦しくないペースを大切にしながら進めていきます。もし苦しく感じられる時は「立ち止まり」また「ゆっくり」を繰り返して進んでいきますのでご安心ください

 

 心理療法では、精神科や心療内科といった薬物療法とは全く違うアプローチをしていきます。長年病院に通っていた方は、最初は戸惑う方もおられます

 

心理療法では、症状の改善に向けて即効性は期待できませんが、ゆっくりと効果が徐々に出てきます。一度効果が出だすと安定感が増し、再発しにくくなる傾向があります