仮面夫婦(かめんふうふ)とは
表面的には夫婦として振る舞っているのだが、実際には、愛情的や感情的なつながりが全くない夫婦関係をいいます。
愛情的や感情的なつながりが全くない夫婦関係とは、お互いに信頼関係がなく、心のつながりや、絆(きずな)が無い状態のことをいいます。
特徴
⚫︎外面と内面のギャップ
・外から見た場合、夫婦は一見普通に生活しているように見えますが、実際には互いに深い信頼や愛情がありません。
・社交の場や家族の前では「良い夫婦」を演じ、仲の良い夫婦を演じきります。
⚫︎コミュニケーションの欠如
・必要最低限の会話だけでプライベートな話はせず、感情の共有がほとんどありません。
・お互いに無関心だったり、衝突を避けるために表面的なやりとりだけに留める場合が多いです。
⚫︎表面だけの家族関係で、安心・安全・あたたかい居場所ではない
・子どもや世間体のためだけに、一緒に生活している。
・経済的な理由で離婚を選ばず、形式的な夫婦関係を維持していく。
⚫︎心理的・物理的な距離
・同じ家に住んでいても別々の生活を送り、趣味や行動が独立していることが多いです。
・別々の生活スタイル、別室を持つことが多いです。
原因
仮面夫婦になる理由はさまざまですが、以下の原因が考えられます。
⚫︎価値観や性格の不一致
長年の結婚生活で、価値観の違いが強調され、修復が難しくなる。
⚫︎浮気や裏切り
信頼関係が壊れた結果、心が離れてしまう。
⚫︎子育てや仕事の忙しさ
共通の時間を取れず、夫婦間の絆が薄れていく。
⚫︎世間体を気にする
離婚が周囲に与える影響を避けるため、夫婦の形を保つ。
⚫︎子供の頃の家庭環境
親が仮面夫婦だった。そんな親にはならないと決め、子供にも恵まれ、理想の家族を夢見ていだが、インナーペアレント(内なる親)の影響から、自分の親と同じことをしてしまう。
※インナーペアレント(内なる親)とは、負の家族連鎖の一部。
解決策や対応
仮面夫婦から脱却するには、以下のようなアプローチが有効です。
⚫︎まずはとにかくコミュニケーションを増やす
お互いの気持ちや考えを正直に話し合う場を作る。
⚫︎共通の目標を見つける
趣味や旅行など、二人で楽しめることを探す。
⚫︎専門家の助けを借りる
夫婦カウンセリングや、個々で心理カウンセリングを受ける。
⚫︎離婚も視野に入れる
必要に応じて、双方が幸せになれる道を選ぶ。
仮面夫婦の状態が続くとお互いにストレスが増して、心理的にも影響を及ぼします。修復の意思があるのなら、時間をかけてでも、お互い心で向き合うことが大切です。